「無から有は生じない。」
大学受験の頃、英作文に苦手意識が強く、全国模試を受けたときなど英作文の部分は白紙で提出することがよくありました。
そうしたらある時、採点されて戻ってきた答案用紙の、その何も書かなかった解答欄のところに”無から有は生じない”と赤ペンで書かれていました。
学校の試験ならともかく、おそらく大量の答案を事務的に採点しているであろう全国規模の模試でそういうことが書かれているのは非常に珍しくて驚きました。
答案用紙を通して見ず知らずの人に叱咤激励された気分で、それからは英作文に関しては意味が通じなくてもとにかく単語の羅列を、単語ひとつでも書くようになりました。
すると部分点をもらえるようになり、少しずつ自信もついて苦手意識がなくなりました。
無のままにしない。かっこ悪くてもいいから、とにかくがむしゃらに無から有にする。今でも座右の銘です。
合格ラインぎりぎりの場合は、この気持ちが勝敗を分けると思っているよ。
たかと先生